目次
はじめに
Copilot Studio で作成したエージェントを組織内で安全に共有するためには、Microsoft 365 管理センターでの設定が重要です。本記事では、管理センターの「Agents」設定画面にある各項目の意味と影響について解説します。
設定画面の概要
管理センターの Copilot → Settings → Data access → Agents では、エージェントのアクセス権と共有権をテナント単位で制御できます。
こちらのURLからもアクセスできます: Settings – Microsoft 365 admin center

設定項目の詳細
1. Choose who can access agents
こちらはテナント全体における、エージェント全般の設定です。基本的にはAll users でよいでしょう。そうしないと、Microsoft 純正のエージェント含む様々なエージェントの恩恵を受けることができなくなります。
デフォルトではAll users になっています。

Copilot Chat の画面でエージェントにアクセスできるユーザーを設定する項目です。
- All users
組織内のすべてのユーザーがエージェントを利用可能になります。 - No users
エージェントへのアクセスを完全に禁止します。 - Specific users/groups
指定したユーザーまたはセキュリティグループのみがエージェントを利用できます。
影響:この設定は「エージェントを利用できるかどうか」を決定します。利用権限がないユーザーは、Copilot 内でエージェントを追加できません。
2. Choose who can share agents with anyone in the organization
共有リンクの作成可否の設定です。エージェントの共有リンクを作成できるかどうか、という Copilot Studio 側での作成時の動作に影響する設定項目です。

- All users
Copilot Studio などの作成画面で誰でも「組織全体に共有(Everyone in org)」リンクを作成できます。 - No users
Copilot Studio などの作成画面で共有リンクの作成を完全に禁止します。個別ユーザーやグループへの共有は可能ですが、全体共有は不可。 - Specific users
Copilot Studio などの作成画面で指定したユーザーのみが「Everyone in org」リンクを作成できます。
影響:この設定は「共有リンクの作成可否」に関わります。特定ユーザーのみ許可にした場合、Copilot Studio の共有画面で「Everyone」オプションが表示されなくなります。
Copilot Studio で作成したエージェントの追加
画面下部に存在しているこちらの設定項目ですが、この項目を有効化することでCopilot Studio で作成したエージェントをURLで組織に共有することができるようになります。

それぞれのオプションを確認しておくと以下のようになります。このうち、3番目が Copilot Studio に関わります。
- Microsoft エージェント: Microsoft によって開発され、Microsoft 365 サービスと統合されています。
- 外部パートナー エージェント: 外部開発者またはベンダーによって作成されます。 それらの可用性とアクセス許可を制御できます。
- 作成者による共有(built by organization)オプション: 作成者は、Copilot Studio、 エージェント ビルダーなど、複数のチャネルを介してこれらのエージェントを作成して共有できます。 詳細については、「他の ユーザーとエージェントを共有する」を参照してください。
ガバナンスのポイント
これらの設定項目から以下のようなポイントを検討する必要があります。
- セキュリティ強化:全体共有を制限し、必要なユーザーだけに許可することで情報漏えいリスクを低減。
- 権限管理:利用権限と共有権限を分けて設定することで、柔軟なガバナンスを実現。
- 反映タイムラグ:設定変更後、反映まで数分~数時間かかる場合があります。
それでは、 Copilot Studio を利用開始するために最低限の設定を許可する方針を検討しましょう。
Copilot Studio で作成したエージェントの追加を許可するには
共有リンクの作成 (共有リンクを作成する開発者側)
共有リンクを作成して良いユーザーの設定で、少なくともAI CoEなど内製開発を行うチームのセキュリティグループは追加するようにします。

エージェントのインストール (共有リンクを貰った受け手側)
内製開発したエージェントを Copilot にインストールして良いように設定するため、以下の項目にチェックを入れます。これにより、Copilot Studio で作成したエージェントは共有リンクを貰った受け手側でも追加することが可能になります。

補足
この管理機能は2025年9月にロールアウトされました。
New admin control in Microsoft 365 admin center for org-wide sharing of user-built Copilot agents
- Microsoft 365 Roadmap ID 500376
- Message ID: MC1138797
Microsoft は 2025 年 9 月に、テナントレベルで「組織全体共有リンクの作成権限」を管理できる新しい機能を追加しました。この機能により、管理者は以下を設定できます。
- 全ユーザーに許可
- 全ユーザーに禁止
- 特定ユーザー/グループのみ許可
デフォルト動作:既存の共有動作は変更されません。必要に応じて設定をカスタマイズしてください。
展開時期:2025 年 9 月中旬から下旬にかけて全世界で展開完了。
設定場所:
Microsoft 365 管理センター → Copilot → Settings → Data access → Agents
参考情報
Microsoft 365 Copilot エージェントの管理 – Microsoft 365 admin | Microsoft Learn
以上、参考になれば幸いです。
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