Copilot Studio のエージェント、Copilot Cowork、Work IQ API、Power Platform の AI の機能。これらはすべて Copilot Credits という共通の「通貨」で課金されます1。Microsoft は、Copilot Credits のライセンスの考え方を Copilot Credits ガイド(aka.ms/CopilotCredits/LicensingGuide)にまとめています。
この記事では、そのガイドと Microsoft Learn・Microsoft のライセンスのページをもとに、予算を立てる人が押さえるべきところを整理します。
名称の変更(2026 年 10 月 28 日)
Microsoft 365 Copilot は Microsoft Copilot という名前になりました。本文は新しい名前に直しています。
- Copilot Credits を使うサービスと、管理する場所
- 4 つの買い方(容量パック・従量課金・2 種類の事前購入プラン)と価格
- 機能ごとの消費レートと、見積もりの例
- Microsoft Copilot のライセンスに含まれる範囲・含まれない範囲
- 使い切ったときの動きと、AI Builder クレジットからの移行
価格について
この記事の価格は、Microsoft が公開している米ドルの定価です(2026 年 10 月時点)。契約や地域で変わり、予告なく変更されることがあります。購入の前に、最新のガイドと見積もりで確かめてください。
Copilot Credits とは
Copilot Credits は、エージェントが情報を探す・答える・操作するために使った「手間」を測る単位です2。1 人あたりの定額ではなく、行った作業の量で課金されます。

| 使い道 | 管理する場所 |
|---|---|
| Copilot Studio のエージェント・エージェントフロー | Power Platform 管理センター |
| Power Apps・Power Automate の AI の機能(AI Builder) | Power Platform 管理センター |
| Copilot Cowork、SharePoint・OneDrive の高度な作業、Work IQ API、Copilot Managed Runtime など | Microsoft 365 管理センター(Copilot → コスト管理) |
| Copilot Chat のエージェント・SharePoint エージェント(従量課金) | Microsoft 365 管理センター |
Copilot Cowork や Copilot Studio での Copilot Credits の有効化Copilot Cowork や SharePoint の高度な作業などは、Copilot Credits の使用量ベースの課金を有効にするまで使えません。Microsoft 365 管理センターの「コスト管理」での有効化の手順と、上限・通知・対象の絞り込み、Copilot Studio との違いをまとめます。ヒント
Microsoft 365 管理センター側での有効化の手順は、こちらの記事にまとめています。
4 つの買い方
Copilot Credits は、次の 4 つの方法で手に入れます24。
| 買い方 | 価格(米ドル) | クレジット | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 容量パック(Copilot Studio のサブスクリプション) | $200/パック/月(年払い) | 25,000/月 | 毎月リセット。余っても翌月に繰り越さない |
| 従量課金(pay-as-you-go) | $0.01/クレジット | 使った分 | 前払いなし。月末に Azure サブスクリプションへ請求 |
| Copilot Credit 事前購入プラン(P3) | 1 CCCU=$1(割引あり) | 1 CCCU=100 | 1 年分を前払い。量が多いほど割引 |
| Microsoft Agent 事前購入プラン(P3) | 1 ACU=$1(割引あり) | 1 ACU=100 | Copilot Studio と Microsoft Foundry の両方に使える |
Copilot Credit 事前購入プラン(P3)の割引
Copilot Credit 事前購入プランは、Azure ポータルの「予約」から買います。1 年のあいだ、または CCCU を使い切るまで、対象の使用量に自動で充てられます5。
| Tier | CCCU | 価格 | 割引 | クレジット |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 3,000 | $2,850 | 5% | 300,000 |
| 2 | 15,000 | $14,100 | 6% | 1,500,000 |
| 3 | 30,000 | $27,900 | 7% | 3,000,000 |
| 4 | 150,000 | $138,000 | 8% | 15,000,000 |
| 5 | 300,000 | $270,000 | 10% | 30,000,000 |
| 6 | 750,000 | $660,000 | 12% | 75,000,000 |
| 7 | 1,500,000 | $1,290,000 | 14% | 150,000,000 |
| 8 | 2,250,000 | $1,867,500 | 17% | 225,000,000 |
| 9 | 3,000,000 | $2,400,000 | 20% | 300,000,000 |
事前購入プランの注意点
組み合わせたときに使われる順番
複数の買い方を組み合わせると、前払いの分が先に使われ、足りない分が従量課金になります6。
flowchart LR A[容量パック] --> B[事前購入プラン P3] --> C[従量課金]
容量パックは管理センターをまたいで共有されます
容量パックのクレジットは、Copilot Studio(Power Platform 管理センター)と Cowork(Microsoft 365 管理センター)で同じものを使います。Power Platform 管理センターで環境に割り当てた分だけ、Cowork で使える量は減ります6。
機能ごとの消費レート
Copilot Studio のエージェントは、機能ごとに次のクレジットを使います7。
| 機能 | クレジット |
|---|---|
| 決まった答え(classic answer) | 1 |
| 生成 AI の答え(generative answer) | 2 |
| エージェントのアクション(トリガー・深い推論・トピックの移動・コンピューターの操作など) | 5 |
| テナントグラフでのグラウンディング | 10 |
| エージェントフローのアクション(100 アクションごと) | 13 |
| AI ツール(basic)10 回の応答ごと | 1 |
| AI ツール(standard)10 回の応答ごと | 15 |
| AI ツール(premium)10 回の応答ごと | 100 |
| コンテンツ処理(1 ページごと) | 8 |
1 つの質問で、複数の機能を同時に使うことがあります。たとえば、テナントグラフで調べて生成 AI で答えると、10+2=12 クレジットです7。
推論モデルを使うとき
推論モデル(深い推論・計画)を使うと、機能のレートに加えて「AI ツール(premium)」の分がかかります。1,000 トークンあたり 10 クレジットです7。
合計=機能のレート+推論モデルのトークン(1,000 トークンあたり 10 クレジット)
見積もりの例
Microsoft Learn の例では、Web サイトの問い合わせエージェントが 1 回の会話で決まった答え 4 回・生成 AI の答え 2 回を使い、1 日 900 人が使うと、1 日 7,200 クレジットになります7。
(4×1+2×2)× 900 人 = 7,200 クレジット
この量を従量課金に当てはめると、1 日 $72 です。月に 30 日使うと、約 216,000 クレジットで、容量パック 9 つ分(225,000)に収まります。
見積もりには、Microsoft の見積もりツールが使えます。
- Copilot Studio のエージェント:Copilot Studio agent usage estimator7
- Copilot Cowork:Copilot Credit Estimator1
Microsoft Copilot のライセンスに含まれる範囲
Microsoft Copilot のユーザーライセンス($30/ユーザー/月)には、Copilot Studio の利用権が一部含まれます2。

| 使い方 | クレジット |
|---|---|
| Microsoft Copilot のライセンスを持つ社員が、本人の ID で使う社内向けエージェント | かからない(公正利用の範囲) |
| 上のエージェントが「エージェントがフローを呼び出したとき」のトリガーで動かすエージェントフロー | かからない |
| ほかのトリガー(スケジュールなど)で動くエージェントフロー | かかる |
| コンピューターを操作するエージェント(CUA) | かかる |
| ライセンスを持たない社員・社外の人が使うエージェント | かかる |
| Copilot Cowork などの使用量ベースの機能 | かかる(Copilot のライセンスも必要) |
「Copilot のライセンスがあれば無料」ではありません
含まれるのは、ライセンスを持つ人が自分の ID で使う社内向けの使い方だけです。自動で動くフローや、社外向けのエージェントは、Copilot Credits が必要です7。
また、一部の Dynamics 365 のライセンスには、テナント全体で共有する Copilot Credits が含まれます2。
使い切ったときの動き
前払いのクレジットが足りなくなったときの動きは、従量課金をつないでいるかで変わります7。
- 従量課金をつないでいる環境:割り当てを使い切ると従量課金に切り替わり、止まりません。
- 前払いだけのテナント:テナント全体で 125% を超えると、エージェントが止まります。
- エージェントフロー:前払いを使い切ると、新しい実行が止まります。エージェントの会話(答え・アクション)は続きます。毎月の更新でもとに戻ります。
Power Automate のクラウドフローは対象外です
Power Automate のクラウドフローは、Power Automate のライセンスで動きます。Copilot Credits は使わず、使い切ったときの制限も受けません7。
AI Builder クレジットからの移行
Power Apps・Power Automate の AI Builder の機能も、Copilot Credits に移っています8。
| 日付 | 変わること |
|---|---|
| 2025 年 11 月 1 日 | AI Builder の容量アドオンの新規販売が終了。新しいお客様は Copilot Credits を買う |
| 2026 年 11 月 1 日 | 新しく買う・更新する Power Platform と Dynamics 365 のライセンスに、AI Builder クレジットが付かなくなる |
| 2026 年 11 月 1 日以降 | 手元の AI Builder クレジットは、契約の期間が終わるまで使える |
AI Builder クレジットと Copilot Credits の両方があるときは、AI Builder クレジットを先に使い、無くなると Copilot Credits を使います。自動の換算はありません8。
注意
AI Builder クレジットも Copilot Credits も無いと、AI の機能は止まります。AI Builder を使っているフローやアプリがあれば、更新の前に Copilot Credits の手当てを決めておきましょう。
まとめ
- Copilot Credits は、Copilot Studio・Cowork・Work IQ API・Power Platform の AI に共通の通貨です。
- 買い方は、容量パック($200 で 25,000/月)、従量課金($0.01/クレジット)、2 種類の事前購入プラン(最大 20% 割引)です。
- 消費は機能ごとに決まっています。見積もりツールで、月の量を先に見積もりましょう。
- Microsoft Copilot に含まれるのは、本人の ID で使う社内向けの使い方だけです。
- 止めたくないサービスには、従量課金をつないでおきます。
- AI Builder を使っている場合は、2026 年 11 月からの移行に備えましょう。
あわせて読みたい
Microsoft Copilot Studio の「ハーネス」 の違いを抑えておこうMicrosoft Copilot Studioで何かを作るとき、必ず裏側で動いているのが「ハーネス(harness)」という実行基盤です。今回はMicrosoft Learnの公…
Power Apps ライセンスの選び方ガイド(2026 年版)Power Apps のライセンスは 「どのアプリ種別(キャンバス / モデル駆動 / Code Apps)」 と 「どのデータソースを使うか(SharePoint / Datav…
Power Automate ライセンスの選び方ガイド(2026 年版)2026 年 10 月更新:最新のライセンスガイドに合わせて、価格、Hosted Process、従量課金、AI Builder クレジットの終了と Copilot Credits…
Copilot Studio でエージェントを作るところから学ぶなら、こちらの講座がおすすめです。
参考
Understand usage-based billing and cost management for Copilot Credits(Microsoft Learn) ↩ ↩ ↩
Meters for Microsoft Copilot pay-as-you-go services(Microsoft Learn) ↩
Pay-as-you-go meters(Microsoft Learn) ↩
Optimize Copilot Credit costs with a pre-purchase plan(Microsoft Learn) ↩ ↩ ↩ ↩
Usage-based billing: What you see in the Microsoft 365 admin center vs. your Azure bill(Microsoft Learn) ↩ ↩
Billing rates and management(Microsoft Learn) ↩ ↩ ↩ ↩ ↩ ↩ ↩ ↩
End of AI Builder credits(Microsoft Learn) ↩ ↩
メルマガで新しい記事を受け取る
新しい記事や講座のお知らせを、メールでお届けします。いつでも配信を停止できます。
ご登録いただいたアドレスは、メルマガの配信にだけ使います。
あわせて学びたいオンライン講座
どの講座から始めればよいか、学ぶ順番をまとめています。






コメントを残す