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マネージド環境

Power Platform の環境ごとに有効にできる、「マネージド環境 (Managed Environments)」の機能が一般提供(GA)されました。

Announcing the general availability of Managed Environments | Microsoft Power Apps

2022年10月12日

環境をマネージドにすると、表示とコントロールの性能を高めることができます。

Power Platform 管理センター

エンタープライズグレードでPower Platform を利用するにはマストな機能です。

マネージド環境の概要

個人的にマネージド環境の一番のポイントは、CoE Starter Kit と違い、Power Platform の標準機能としてマイクロソフトからサポートされている点だと思います。

つまり、Unified Support 契約等のあるお客様では、マイクロソフトにサービスリクエスト(SR) を発行して解決までの支援を求めることができます。

一方CoE Starter Kit に関しては、GitHub 経由でPower CAT チームへのバグ修正等のリクエストを送ることができますが、ベストエフォートでの対応です。

CoE Starter Kit についての不具合報告は、aka.ms/coe-starter-kit-issues から問題を報告してください。 Microsoft サポートではこのキットに関連する問題についてはサポートしませんが、関連する基本的なプラットフォームや機能の問題についてはサポートします。

マネージド環境の概要 – Power Platform | Microsoft Learn

ライセンス

Dataverse 環境にアクセスするすべてのアプリやフローがPremium リソースになります。そのため、Power Apps プレミアムまたはPower Automate Premium ライセンスが必要です。マネージド環境自体にはライセンスは不要です。

マネージド環境利用に必要なライセンス

マネージド環境でPower Apps を実行しているすべてのユーザー

  • Power Apps ユーザーごとまたはアプリごとのライセンス
  • プレミアム Power Apps 使用権を付与する Dynamics 365 Enterprise ライセンス(1)

マネージド環境で Power Automate クラウドフローを実行しているすべてのユーザー

  • ユーザー ライセンスごとのスタンドアロン Power Automate ライセンス
  • フロー ライセンスごとの Power Automate (こちらはフローに割り当てていればOK)
  • プレミアム Power Automate 使用権を付与する Dynamics 365 Enterprise ライセンス(2)

(1) Power Apps の使用 Dynamics 365 Pro ライセンスに含まれる機能は、ライセンスされた Dynamics 365 アプリケーションのコンテキスト内でのみ使用する必要があります。

(2) Power Automate の使用 がDynamics 365 Pro ライセンスに含まれる機能は、ライセンスされた Dynamics 365 アプリケーションのコンテキスト内でのみ使用する必要があります。 アプリ内またはアプリやチャットボットのコンテキストでトリガーされる Power Automate クラウド フローは、それぞれの Power Apps または Power Virtual Agents スタンドアロン ライセンスでカバーされます。

プレミアム Power Apps および Power Automate 使用権を付与する Dynamics 365 Enterprise ライセンスは、Dynamics 365 Sales Enterprise、Dynamics 365 Sales Premium、Dynamics 365 Customer Service Enterprise、Dynamics 365 Field Service、Dynamics 365 Finance、Dynamics 365 Supply Chain Management、Dynamics 365 Project Operations、Dynamics 365 Commerce、Dynamics 365 Human Resources、Dynamics 365 Business Central、Dynamics 365 Intelligent Order Management です。

従量料金プランには対応しておりません。

マネージド環境の有効化方法

Power Platform 管理センターから有効にするだけで利用できます。

Power Platform 管理者、Dynamics 365 管理者、グローバル管理者などの管理者権限が必要です。

  1. Power Platform 管理センター で、左側のパネルから 環境 を選択します。
  2. 環境の左側にあるチェックマークを選択します。
  3. コマンド バーで マネージド環境の有効化 を選択します。 すでに環境がマネージドである場合は マネージド環境の編集 を選択します。
  4. 設定を構成し、有効化 または 保存 を選択します。

PowerShellを利用して有効化することもできます。

PowerShell
$GovernanceConfiguration = [pscustomobject] @{ 
    protectionLevel = "Standard" 
    settings = [pscustomobject]@{ 
        extendedSettings = @{} 
    }
} 

Set-AdminPowerAppEnvironmentGovernanceConfiguration -EnvironmentName <EnvironmentID> -UpdatedGovernanceConfiguration $GovernanceConfiguration

マネージド環境を有効にする – Power Platform | Microsoft Learn

CoE Starter Kit との比較

CoE Starter Kit とマネージド環境の比較を可能な限りしてみました。

番号機能マネージド環境の提供ステータスマネージド環境CoE Starter Kit
1Power Platform のカタログプレビュー
2作成者を歓迎するコンテンツプレビュー
3共有を制限一般提供
4週次の使用状況の分析情報一般提供
5Power Platform の
パイプライン
一般提供
6データ ポリシー一般提供
7ソリューション チェッカー強制一般提供
8IP ファイアウォールプレビュー
9Cookie リプレイ攻撃を
ブロック
一般提供
10Power Platform Advisorプレビュー
11デスクトップ フローの DLP一般提供
12カスタマー マネージド キー (CMK)一般提供
13ロックボックス一般提供
14拡張バックアップ一般提供
15Azure Application Insights に
データをエクスポートする
プレビュー
16既定の環境ルーティングプレビュー
17Copilot でアプリの
説明を作成する
プレビュー
18Dataverse の長期データ保持プレビュー
19イノベーションバックログ(CoEのみ)
20テーマギャラリー(CoEのみ)
21環境リクエスト(CoEのみ)
22トレーニングイベント管理(CoEのみ)

CoE Starter Kit との使い分け

マネージド環境はサポートされますが標準機能として提供されるという側面もあり、CoE Starter Kitのように機能がないときに、基本的にはソリューションにカスタマイズを加えることはできません。

オリジナルのカスタマイズを行いたいときはCoE Starter Kit が必要になります。

例えば、フローが異常終了したらすぐに通知を受け取りたいケースや、他の環境のDataverse にアクセスしているアプリを検出したいなどのケースです。

ただし、Power Platform アドバイザー機能では、Admin V2 用 Power Platform コネクタを介した自動アクションをサポートしています。 これは、是正のためのプロセスを構築するのに有効な方法です。 たとえば、使用していないアプリを削除する代わりに、管理者はまずアプリの所有者に差し迫ったアクションについて知らせるメールやメッセージを送ることができます。 所有者から何の連絡もなければ、アプリは削除されます。

Power Platform 管理コネクタ (V2) の自動アクションでマネージド環境をカスタマイズする

管理ようコネクタで拡張できるアクションは以下のとおりです。

アクションアクションの説明
レコメンデーション アクションを実行する一連のレコメンデーション リソースに対してレコメンデーション アクションを実行します。
レコメンデーション リソースを取得するテナントに対するレコメンデーションのリソースのリストを取得します。
レコメンデーションを取得するテナントに対するレコメンデーションのリストを取得します。

純粋にマネージド環境で提供されていない機能の例

また、マネージド環境ではイノベーションバックログや環境リクエスト、テーマギャラリーやユーザーへのトレーニングイベント管理用のアプリが提供されていないため、そういったコミュニティサクセス系の機能がほしいときには利用すると良いでしょう。

したがって、CoE Starter Kit と マネージド環境のどちらを使うべきかではなく両方使い分けることが推奨されています。

以上、ご参考になれば幸いです。

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