Power Automate per user のライセンスが2023年8月に変更となり、これまでの機能に加えAttended RPA の機能 (有人RPA)、Process Mining の利用権が含まれるようになりました。
これを受けてProcess Mining の設定方法をご紹介いたします。
目次
Process Mining とは
Power Automate でのプロセス マイニング機能は、組織全体のプロセスの非効率性を検出するのに適しています。 レコーディングのシステム (プロセスで使用するアプリ) から取得できるイベント ログ ファイルを使用して、プロセスを深く理解することができます。
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プロセス マイニング機能は、パフォーマンスの問題を認識するために、データとメトリクスを含むプロセスのマップを表示します。
プロセスマイニングは業務のタスクレベルでのレントゲンのようなもので、データをすぐに利用できるプロセスを発見してモデル化し、組織内で何が起こっているかを 可視化できます。
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Power Automate でのプロセス マイニングとタスク マイニングの概要 – Power Automate | Microsoft Learn
Process Mining の前提条件
Power Automate Premium のライセンスが必要です。
設定方法
Power Automate Process Mining には、システム等のログデータから始めるプロセスマイニングと、タスクマイニングがあります。一つずつ設定方法を紹介します。
プロセスマイニング
Power Automate のMaker ポータルを開きます。
https://make.powerautomate.com/
新しいプロセスを作成します。
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プロセスに名前をつけます。
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今回はアップロードを行いますが、どのようなデータソースに対応しているかを見てみたいと思います。
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裏ではDataflows の技術が使われており、多くのデータソースに標準で対応しております。
Power Automate templates for the dataflows connector – Power Query | Microsoft Learn
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ログファイルのアップロード後、データを確認することができます。UTF-8など様々な文字コードに対応しており、自動で変換されます。
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必要に応じて、取り込み形式に加工します。
データとして必要な列は、CaseID (ケースID)、Activity (活動)、StartTimeStamp (開始時間)です。少なくともこの項目は含まれている必要があります。
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上記の属性をデータに紐づけ、分析を実行します。
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分析を行っている間に、Power Automate Process Mining 用のデスクトップアプリをインストールしましょう。以前はMinit として提供されていましたが、正式にPower Automateに統合されデスクトップアプリとしてダウンロードすることが出来るようになっています。
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Power Automate Process Miningのデスクトップアプリをインストールします。
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使用条件を確認し、データ収集、同意をオンにして次にします。
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ストレージの場所を追加します。
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これで完了です。
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Process Mining を実行している環境に変更します。
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先ほど作成したプロセスの分析が完了したら、開いてみましょう。
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デスクトップアプリで詳細な分析を確認することができます。
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もしデータが有れば、人ごと、場所ごとにどのように業務を連携しているかをビューを切り替えて確認することができます。
以下は場所ごとです。
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以下は人ごとです。
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ソーシャルグラフという観点で見ることもできます。
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根本原因の分析をAIに行わせることができます。相関が有りそうな項目を選択して分析を実行します。
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するとツリー構造で分解されることがわかります。
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リワークが発生しているのが2回以上なのは13回あることがわかります。120回は2回以下のようです。
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さらに+ボタンをクリックしてリワークの回数が多い方を分析していきます。
全体の平均期間が23時間ほどなのに対して、2日間、中には3日可買ってしまっているケースが4件あることがわかります。
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フィルターを使ってアクティビティを確認します。
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バリアントの分析も行うことができます。
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タスクマイニング
次はタスクマイニングの設定方法について紹介します。こちらはPower Automate for desktop によりタスクを記録してその時間を計測する方法です。したがって、Power Automate for desktop アプリを事前にインストールしておく必要があります。
まず記録を選択してプロセスに名前をつけます。
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記録を追加するをクリックします。
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記録を行う場合、Power Automate for desktop のアプリを起動して開始します。
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記録が終了したら、クラウドのWeb画面に戻り、そのプロセスの設定を行っていきます。まず、活動を追加します。
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活動(アクティビティ)を設定します。
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そのアクティビティを表すように名前をつけます。プロセスマップでの表示単位になります。
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アクティビティの設定を行います。
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アクティビティを設定したら分析を行います。
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設定が完了したら閉じます。
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準備OKナノを確認して分析を行います。
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分析後、分析情報をクリックして結果にアクセスします。
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分析結果は以下のように可視化されます。Power BI の形式でレポート化されます。
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凡例は以下のとおりです。
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以上、ご参考になれば幸いです。