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Access のテーブルとデータをDataverse に移行する

assorted colors umbrella

Access の画面は移行できませんが、対応している形式のテーブルとデータを移行することができます。

概要: Access データを Dataverse に移行する – Microsoft サポート

今回はこちらの内容についてご紹介いたします。

仕様面

対応している列形式

対応している列形式は以下のとおりです。

Access data typeDataverse data typeCan migrate?
Short TextTextYes
Long TextMultiline textYes
AutonumberAutonumberYes
Date/TimeDate and TimeYes
CurrencyCurrencyYes
Number: DecimalDecimal NumberYes
FloatNumber:Single, Number:DoubleYes1
Yes/NoYes/NoYes
IntWhole NumberYes
Lookup WizardLookupYes
Multi-Value LookupsChoiceYes2
HyperlinkURLYes
AttachmentFileYes3

1Dataverse includes a float data type. However, it has lower limits than Access a min/max of +/- 100,000,000,000 or +/- 99,999,999,999.99999. A maximum of five decimal places is supported. Users will be informed of this limitation during migration and can opt out if they require greater than five decimal places.

2One column multi-value lookups only. Because of the difference in how Dataverse and Access identify these lookups, a manual process is needed in Access before migration. More information: Export multi-value lookup Access Fields to Dataverse choice columns

3 Attachments can be migrated for single attachments per column at this time.

Data types and sizes for Access data migration to Dataverse – Power Apps | Microsoft Learn

対応していない列形式

対応していない形式は以下のとおりです。

  • OLE Object
  • Calculated4
  • Rich Text

4When you migrate, the calculated field will migrate the last calculated value into a column. Users will need to configure new calculation columns in Dataverse. More information: Define calculated columns to automate calculations

Data types and sizes for Access data migration to Dataverse – Power Apps | Microsoft Learn

移行方法

任意作業: 検証用のAccess DBの入手

サンプルファイルを入手

今回はサンプルデータとして、以下のサイトから入手したAccess ファイルをダウンロードして移行を試してみます。

Accessサンプルプログラムのダウンロード | Access実践入門next (msactrynext.com)

エクスポート先のソリューション作成

Dataverse にて先にソリューションを作成しておきます。こちらに移行することができます。

Access DBを開く

datab 側を開きます。こちらにはテーブル情報が含まれています。

Access へのログイン

ログインしたユーザーアカウントのDataverse 環境んがこの後のウイザードで選択できるようになっています。移行先のアカウントに切り替えるようにしてください。

テーブルとデータの移行

得意先のテーブルを移行してみます。

得意先のテーブルには以下のような情報が含まれています。

テーブル

テーブルを右クリックしてDataverse にエクスポートしてみます。

すべて選択してからOKとします。

ウイザード

エクスポート先のソリューションを指定することができます。

暫く待つ

ウイザードの画面がちょっと白くなって怪しい感じになりますが、ソリューションを探してくれています。

問題がない場合、そのままパスします。

ソリューションを選択します。

検証を行っている間ポップアップが表示されますので待ちます。

データ型に問題がある場合、このように警告文が出ます。無視して実行してみます。

テーブルのエクスポートが開始するとこのような大ログが表示された状態となります。

移行中にこんなポップアップが出ました。作成できなかったリレーションシップの数だけポップアップが表示されるようです。リレーションシップは作成しているのにAuto number 型で列を作成していないと、その数だけ聞かれるようです。

エクスポートが完了すると以下のような画面が表示されます。

エクスポート レポート

エクスポートレポートを作成してみると、以下のような内容が出力されます。

Access 側にリンクテーブルが作成

Access にはDataverse テーブルのリンクテーブルが作成されます。

Dataverse テーブルの確認

日本語名が入ったテーブルは以下のようなテーブル名、名前で移行することができます。

Memo

テーブル名が日本語でも問題なく移行できますが、論理名はアンダースコア(_)に置き換えられてしまいます。

今回は7件のテーブルの移行を行うことができました。

データも移行されています。

まとめ

Access の移行機能により、以下のことを簡単に行うことができます。

  • テーブルの作成
  • データの移行
  • 対応していないリレーションシップなどの検証結果、エラーについて提示

移行にかかった時間

今回のケースで以降にかかった時間は15分でした。移行対象のテーブルの条件は以下のとおりです。

テーブル数データ件数
7テーブル請求テーブル 12件
会社情報テーブル 1件
商品テーブル 11件
商品分類テーブル 5件
請求明細テーブル 43件
得意先テーブル 4件
入金テーブル 4件
ーーーーーー
以上 合計 80件


以上 、ご参考になれば幸いです。

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